ニコンD5 タムロン28㎜―75㎜F2.8 201605 千葉にて
プロポーズをする前に越えなければならないもの
真由美ちゃんのお父さんが
思いのほかハードルが高く
5年たってもOKが出なかった
まあ、あのお父さんじゃそうだよなぁ・・・
なんて納得はしたものの
それじゃ問題は解決しない
というか
お父さんの前に真由美ちゃん本人は
いったいどうなんだ?
片や、いまや常に営業成績トップの
エリート営業マン
こちとら、毎月目標台数に届かない
ポンコツ営業マン
そんな人間わざわざ選ぶか?
因みに、真由美ちゃんは
会社のスター制度が始まってから
毎年表彰され続け
今や4スター(☆4つね)
僕はと言えば
毎月売れないミーティングというのがあって
月の半分で目標台数の半分に
届いていない場合
マネージャーに呼び出されて
30分床に正座したまま説教され
反省文を書かされる
それはそれは屈辱的な罰が
あったのだが
ほぼ、毎月出席!
マネージャーに
「山下ぁ、おまえ皆勤賞だなぁ」
と言われる始末
本当にしょうもない営業マンだった
そんな自分からすると
真由美ちゃんは眩しすぎた
目標をものともせず
必ず達成
しかも、月の半分で達成してたんじゃないかな?
そんな彼女を尊敬していたし
心から凄い!と思っていた
だからこそ
自分とは釣り合わないんじゃないかと
常に思っていたのだ
彼女が入社した会社は
研修会社だったので
会社にはすごい経営者の人達がやってくる
派遣される社員でも若くてイケメンで
仕事もバリバリ出来る人も沢山来る
彼女は研修のアシスタントリーダーを
やっていたし
それこそ長野、山梨を営業して回っていたので
本当に沢山の人に会っていたと思う
だから、彼女にはもっとふさわしい人が現れるんじゃないか?
ずっとそう思っていた・・・
そんな状況の中で、本当に僕を一番だと思うだろうか?
いつも、そんなことを思いながら悶々としていた
もう一つ、プロポーズするのに障害があって
僕には結構な額の借金があった
僕が乗っていたRX-7は本当に金食い虫で
リッター3キロしか走らず
高速道路で全開にすると
目で見てわかるぐらい
燃料メーターが減っていく
勿論ハイオク仕様だ
そして、3000キロごとに
エンジンオイル(12000円ぐらい)を交換し
その際にはプラグも交換しなければならない
そんでもって
写真でもわかるように
かなり改造していて
改造費にウン百万もつぎ込んでいた
勿論フルローンである
一人身の頃は計画性など全くなく
ほぼ稼ぎのすべてを車につぎ込んでいた
そんなわけだから
僕はいつもお金がなく
ピーピーしていた
そんな状況で結婚ってないじゃない?
綺麗な身にならないとダメでしょ?
ってそう思っていた
とはいえ
借金は減るどころか増え続け
後5年は間違いなく結婚できないわ・・・
という状況だった
何とかしないと・・・・
目の前の現状に茫然し
行動に移せない自分がいた・・・
続く・・・