幸せになるために 5

IMG_3427.JPGiphone4 幕張だったかな?

やってもうた

朝の通勤途中

自転車でT字路の交差点に赤信号で入っていった瞬間

あるはずの無い左側の道から軽トラックが走ってきた

いきなり横から出てきた軽トラックを目視した瞬間

「ドッシャーン!!」とものすごい衝撃が・・・

身体が宙を舞い

アスファルトに顔から落ちた

というか、顔を支点にして数メートルすべった

そして、交差点のど真ん中に横たわった

僕は何が起きたのか理解するまでに数秒かかり

どうやら車に轢かれたらしいと認識した

むっくりと起き上がると

割れたサングラスが道路に落ちた

と同時に摩り下ろされた左顔半分が焼けるように熱い・・・

道路に血がポタポタと滴り落ちた

横には自転車が転がっている

跳んできた方を見ると

滅茶苦茶に壊れた軽トラックが視界に入ってきた

「マジか!あんなに壊れてる・・・俺大丈夫か?」

一応手は動く、足も大丈夫そうだ

転がっていた自転車を抱え、転がっているサングラスを拾い

バッグを抱えて交差点脇に逃げた

一部始終を見ていた人達が車から降り

「大丈夫か!今救急車呼んだから、横になっていなさい」

と、声を掛けてくれた

バッグを頭にして横になった

頭がグワングワンと揺れてみんなの声が遠くなってきた

遠くから救急車のサイレンが聞こえてきた

「救急車が来たよ、もう大丈夫だ!」

だれかがそう声を掛けてくれた

そうこうしているうちに救急隊員がやってきた

名前、年齢、住所を確認される

冷静に答え、次の指示を待った

「起きて、隣にあるタンカに乗れますか?」

そう聞かれて僕は

「はい」

と返事をし、タンカに乗ろうとしたが

その時、もう僕の体は動かなかった

手は動くが、体はうんともすんともいわなかった

死ぬかもしれない・・・

そう思ってどす黒い恐怖感が体を包んでいった

救急隊員にタンカに乗せられ

救急車に乗り込んだ

動く手でポケットを探ると携帯が出てきた

運よく壊れていなかった

震える手で会社に電話を掛ける

「すみません、車とぶつかって今救急車の中です。

これから病院に向かうので、今日は行けません。

すみません。」

と言うと、店長は冷静に

「大丈夫なのか?とりあえずわかった。落ち着いたら連絡してくれ」

と言った

続いて真由美ちゃんに連絡を入れる

「ごめん、軽トラックとぶつかって今救急車に乗ってる

多分東大和病院に運ばれると思う」

と伝えると、電話の向こうで息を飲む雰囲気が伝わってきた

「大丈夫だよね。わかった、私すぐ病院に向かうから、待ってて」

そう言うと電話が切れた

僕はとりあえず、大きく息を吸い

これからのことをグルグルと考えていた

折角入った会社だけど

これじゃ首になってもしょうがないな

次どうしよう・・・

考えてもしょうがないことを考えているうちに病院に着く

身体が動かないということでCTスキャンを撮ることになった

一杯らしく、ここで待っててと言われ、移動ベッドに寝かせられたまま

通路に放置された

あい変わらず動くのは手だけ

後は力が入らない・・・

徐々に恐怖が僕の体を包んでいった

・・・死ぬかもしれない・・・

 

 

そう思って不安と戦っていると

「信也さんっっ!!」

と真由美ちゃんの顔が目の前にあった

「大丈夫?」

と僕の顔を撫でながら泣いている

僕も真由美ちゃんの顔を見て泣き出してしまった

「大丈夫、大丈夫だから。実家のお父さん、お母さんにも連絡したよ

これから向かうって言ってた。大丈夫だよ」

そう真由美ちゃんは繰り返していた

 

それから永遠とも思えるような数分間を過ごし

CTスキャンの検査室に入った

 

 

ありえない・・・

検査後

医者が信じられないことを口走った・・・

「うん、異常ないですね。帰っていいですよ」

 

・・・・・

 

え?

 

「いや、体が動かないんですが・・・」

「あー、大丈夫。強い衝撃が首にかかって硬直してるだけだから、

動かせば大丈夫」

と言って僕の手を持ちグイッと引っ張った

起き上がったとたん

目の前が真っ暗になり、また倒れそうになったが

そこは、付き添っていた轢いた軽トラックのドライバーさんと真由美ちゃんが

支えてくれた

「うん、ただの貧血だから、帰っていいよ~。もし、ひどくなったら連絡して」

どこまでも他人事な医者に殺意を感じながら

検査室を後にした

轢いたドライバーさんと真由美ちゃんに両脇を支えられながら

病院を出て、タクシーに乗り

自宅に戻った

 

これからどうしようか・・・

自宅に戻ってきたはいいが、

あいかわらず体は動かない

真由美ちゃんも家に帰らなければならないので

ずっとは看ていられない

困った真由美ちゃんが実家の父親に電話をし、

状況を説明したところ

そのありえない状況に激昂し

病院に交渉してくれた

身体の自由が効かない状況で

自宅に帰すとは何事だ!ベッドが無かろうが

そこは何とかしてくれ!と・・・

 

おかげで、入院出来る事になり

もう一度タクシーで病院まで戻った

通された部屋はナースセンターの隣で

おばあちゃんと同室だった

とりあえず、これで何かあっても死ぬことはなさそうだ・・・

そう思って安心していると

同室のおばあちゃんが突如しゃべりだした

「おばあちゃん、おばあちゃん、おばあちゃん、おばあちゃん

おかあさん、おかあさん、おかあさん、おかあさん、来て来て来て来て・・・・」

 

何?何これ?ちょっと怖いんですけど・・・

 

その夜、福島の実家から、うちの父親と弟が見舞いに来てくれた

はす向かいでしゃべり続けるおばあちゃんを気にしながら

 

「まあ、生きてて良かった。真由美さんから電話貰った時はビックリしたよ

信也さんがトラックに轢かれて救急車で運ばれたって聞いたから

死んだかと思ったわ」

 

「まあ、おばあちゃん気になるだろうけど、うちで何かあって死ぬよりはいいだろ!

病室満室らしくて、ここしか無かったみたいだから我慢しろや」

 

と言ってくれた

父親と弟が来てくれたことに感謝し

痛む体を気にしながら眠りについ・・・

つけない~

おばあちゃん、うるさすぎ~

ずっとしゃべってるし~

怖いんですけど~

 

朝方、しゃべり疲れたおばあちゃんと一緒に眠りについた

 

続く・・・

この記事を書いた人

shinyafd3s

愛妻家フォトカウンセラー
普段は学童の責任者として子どもたちの未来を作る仕事をしています。
週末はフォトカウンセラーとして活動しています。
奥さんが大好きで奥さんの写真多し!