ニコンD5 タムロン28-75㎜f2.8
やっと朝になった
夜になってもしゃべり続けるおばあちゃんと一緒の部屋に入り
夜は体の痛みとおばあちゃんのしゃべり声が怖く
ほぼ一睡もできなかった
ちょっとウトウトしてきたあたりで
真由美ちゃんが病室に入ってきた
「どう?大丈夫?」
真由美ちゃんは部屋に入るなりそう聞いてきた
「まあ、安心して横にはなっていられたよ。寝られなかったけど・・・」
「そう、察するけど大変だったわけね」
「うん、そう。ところで僕の顔ってどうなってる?
昨日頭からアスファルトに当たってそのまま滑っていったから
俺の顔がどうなってるか知りたいんだよね」
と言うと
真由美ちゃんは言いずらそうに
「うーん、まだ見ないほうがいいんじゃない?」
と言って僕から目を逸らした
え?!!!
ウソ!!!
俺の顔そんなにひどいことになってるの?
いや、確かに顔を支点にして滑ったからなぁ
削れたよなぁ・・・
うわー、超怖い・・・
元通りになるのかな?
俺のイケメンがぁ~(自分で言う・・・)
午後になって、やっと起き上がれるようになり
トイレに行きたくなった
点滴を持ってトイレに向かう
「あれ?そういえばトイレには鏡があるじゃない
顔見れるぞ!」
でトイレに着き、用を足した後
恐る恐る鏡を見てみた
「キャーーーーーーーーー!!!」
あれ誰!知らない人がいる
腫れてドス黒くなった目
おでこにはガーゼが貼られ
頬にもガーゼが・・・
口はたらこのように腫れ上がっている
ウソだ!こんなの僕じゃない!
暫く受け入れることが出来なかった
ブルーになったまま数日を過ごし
何とか動けるようになり
無事退院となった
とはいえ、まだ顔はひどいまま
こんな状況じゃ営業は無理だ
職場復帰までの道のりは長く続くのであった
続く・・・