幸せになるために 63

000013.JPGライカM6 ズミクロン50㎜F2 場所不明・・・

 

やっとわかった!

 

グルグルと思考はめぐり

行きつ戻りつ考えた

出た結論として

やはり、僕に必要なものは

真由美ちゃんだし

二人の子どもが欲しいのだと

ようやくわかることが出来た

 

必要な物を手に入れるためには

手放さなければならないものがある・・・

ずっと認めたくなかったし

すっとそこに執着していたのだが

ついに旅立ちの時がやってきたのだ

 

「FD(RX-7)手放すことにしたよ・・・」

 

「え?」

 

「やっとわかったんだ

本当に必要なものが何かって・・・

ここまで意地で執着してきたけど

ここらで手放して

新しいものを手にいれようと思うんだ

二人の子どもを作ろう!

今までずっと逃げてたんだ

好きなことが出来なくなるって

でも、本当に大切なものが何かって

やっと気づけたんだ

車とかじゃないって・・・

もちろん、手放すにしても

二束三文になってしまうのは避けたいし

まだローンも残ってるから

簡単ではないんだけど

でも、決めたんだ!

FDは手放す!」

 

「・・・・・」

 

真由美ちゃんは泣いていた

ずっとここまで一人で悩んできたのだ

協力的ではなかった僕に

それほど何も言わず

たった一人で頑張ってきたのだ

 

「ごめん、これからは二人で頑張っていこう

まあ、車を手放したからって子どもが

出来るってわけじゃないけどな・・・

でも、大事なことだと思うから

ちゃんと真由美ちゃんには

言っておきたかったんだ・・・」

 

「うん・・・

うん・・・

ありがとう

よく決心したね

信也さんがFDどれだけ大事に

してたのか

私はずっと見てきたから

私からは言えなかったんだ・・・

うん、きっと子どもできるよ!

二人で頑張っていこう!」

 

こうして、僕は自分の片割れを切り離し

ずっと抱えてきた重石を

捨てることを決意した

 

興味がない人からしたら

車一台手放すことが何?という感じだろうが

僕にとっては一大事だったのだ

 

手放そうと決めて

辛くなると思っていたが

心は軽くなり

晴れ晴れとした気分だった

 

続く・・・

この記事を書いた人

shinyafd3s

現在、はぁもにぃ保育園で
広報を担当しています。
お休みの日を使って
カメラマン活動をしています

僕の使命は
その人の光っているところを
明確にしていくこと!

よろしくお願いいたします