ニコンD3 50㎜F1,8 どこだっけ?なな小学校1年生
流れ流れて母校へ
教師の夢破れ
何の因果か、母校の音楽ホールで働くことになった
いわゆる「舞台屋さん」というやつだ
舞台装置を動かしたり
オーケストラのセッティングの為に
ひな壇を作り、椅子を並べる
本番が無い日は
地下のスタッフルームで一日TVを見ている・・・
最初はこりゃ楽でいいわい
音大の女の子もいっぱいいるし・・・
なんてウキウキで仕事をしていたが
あっと言う間に秋田・・・いや飽きた
とにかく、きちんと出来ていて当たり前
対して感謝もされず
間違えれば大問題だ
仕事にやりがいを見いだせず
元々好きだった車にのめり込む
長年の夢だったRX-7を60回フルローンで購入!
しかも、借金を重ね、気づけば借金が山のように・・・
その借金の集大成がこれだ!
「RE雨宮フルエアロRX-7」
ほぼノーマルで買った車がこんなことに!
当然、仕事1本の稼ぎで支払いが賄えるわけもなく
定時で仕事を終わらせ
ステーキ屋さんで深夜までバイトをしていた
このバイトは結局2年半続けた
おかげで、ステーキが上手に焼けるようになり
サイドメニューのスパゲッティや、ポテトサラダなど
色々と作れるようになった
日々の悶々とした仕事の鬱憤を晴らすように
週末は首都高に走りに行っていた
(あ、勿論法定速度ですよ~、2○0キロなんて出したりしてないですよ~)
そんな中で知り合った彼女と付き合い始め
半年後にプロポーズし
あっという間に婚約
彼女が卒業したら結婚しよう!という話になった
幸せの絶頂だったが
ある日、その彼女から突然婚約指輪を返され
別れを言い渡された
お互いに子どもだったんだと思う
結婚ゴッコに舞い上がっていて
現実を何にも見ていなかったんだと思う
そこに彼女は気付き、僕の元から去っていった・・・
自分を責め
「やっぱり僕なんていなくてもいいんだ・・・
人から好かれても、自分という人間をよく知られると
捨てられるんだ。だったら人なんか好きにならないほうがいい・・・」
そんな風に自暴自棄になっていた
突然出会いが降ってきた
母校の音楽ホールで働いて4年目
毎年恒例の芸祭が来ようとしていた
この数日は、音楽ホールが一番忙しくなる日
学生との打ち合わせも綿密にやらなければならない
で、その打ち合わせに来ていたのが
芸祭実行委員長をしていた、うちの奥さん(真由美ちゃん)だった
真由美ちゃんこの時、大学2年生
すでに只者ではないオーラを放っていた
「すげーなこの子・・・」
テキパキと打ち合わせをこなし
他の学生に指示を出している姿がカッコよかった
(僕はこの時、初めて真由美ちゃんに会ったと認識
してたんだけど、実は1年前に会っていたらしい)
で、28歳のさえない借金まみれのおっさんと
20歳のもう只者ではないオーラを出してる真由美ちゃんと
何かあるわけもなく
芸祭は無事終了した・・・と思っていたんだが
芸祭終了後に真由美ちゃんから手紙を貰った
「色々と相談に乗ってほしいことがあります。
一度お話し聞いて貰えませんか?」
キーター!
僕の一大転機の始まりだった
えーと、すみません次回に続く・・・
(まだ引っ張るんかい!)