幸せになるために 20

DSC_4776ニコンD3 タムロン28㎜―75㎜F1,8 なな5歳 椿山荘にて

いよいよ本丸へ

 

さあ、真由美ちゃんへのプロポーズは済んだ!

OKを貰ってこれでようやくスタートラインに立った

お父さんを攻略しよう!ということになった

実はここまで

真由美ちゃんの段取りで

お母さん

おばさん×2

には事前に会っていて

すでに味方に付いて貰っていた

外堀を埋め

いよいよ本丸の攻略である

 

しかし、この本丸

過去誰も攻めようとも思わない

難攻不落のお城で

過去、私も顔を遠目に見ただけで逃げ出す

という恐ろしい城である

 

どうやって接点を持てばいいのだろう

ということで攻めあぐねていると

真由美ちゃんのおじいちゃんが亡くなった

すごいおじいちゃんだとは聞いていたので

生きているうちにお話ししたいと考えていたが

叶わなかった・・・

せめても線香をあげさせてもらいたいと思い

意を決して自宅にうかがわせていただくことにした

 

あわよくば、そこでお父さんともお会いして

お話ししたいと思っていた

 

ガチガチに緊張しながら

自宅に窺うと祭壇があり

おじいちゃんの遺影が飾られていた

お父さんは残念ながら仕事ということで

不在だった・・・

(後から聞いたが、近くの事務所にいたようだ・・・)

 

真由美ちゃんのおばあちゃんが話をしてくれた

今でもその話を鮮明に覚えている

 

「おじいちゃん、生きているうちにお会いしたかったです

素晴らしい方だったみたいですね」

 

「そうね、あの人はいつも周りの人が幸せになることを

考えている人だったわね」

 

「そうだったんですか・・・」

 

「あなたは、今車を販売なさってるんですって?

大変ねぇ・・・

おじいちゃんが若くて、まだバリバリと仕事をしていたときにね

事務所に若い車のセールスマンがやってきたことがあったのよ

多分初めての飛び込み営業で

おどおどしながら事務所に入ってきたのよ

そしたら、おじいちゃん

事務所のソファーにどうぞどうぞって招き入れて

今日は何しに来たんだい?って聞くのね・・・

その若い子

「今日初めて営業に出たんです

部長から売るまで帰って来るなと言われているんです」

って言うのよ

おじいちゃん、そうかよく来たね。まあお茶でも飲みなさいって

お茶まで出してね

その子の話を聞くのよ

1時間ぐらい、その子の身の上話を聞いてたかしらね

おじいちゃんがね

「きみ、車のパンフレットを持っているんだろう

見せて見なさい」

 

って・・・

でね、おじいちゃん

パンフレット指さして

「じゃあ、これ一台買うから宜しく!」

って・・・

八百屋で大根買うみたいに買うのよ

その子もビックリして

「え・・・」

って固まってるし

私もびっくりしちゃったわよ

でも、その子涙流して喜んでね

契約書持ってルンルンで帰っていったの

おじいちゃんに

「何で買ったんですか?」

って聞いたらね

「あの子は、今日初めての営業で一台売れた。

これを糧にしてこれからも頑張れるだろう?

ちょうど一台あってもいいかなと思っていたし

まあ、ご祝儀がわりにいいかなと思ってね」

って言うのよ

もう、びっくりしちゃった。

この人は凄い人だわって本当に思ったのよ・・・

 

ねぇ・・・

そんな人でも、いつかいなくなっちゃうんだよねぇ・・・

寂しいよねぇ・・・」

 

僕はおばあちゃんの話を聞きながら涙が

堪えられなかった

真由美ちゃんはそんなすごい人に

可愛がられていたんだなぁ

いいおじいちゃんだったんだなぁと・・・

 

そんな話を聞いているうちに

あと言う間に時間が過ぎてしまった

とうとうお父さんには会えずじまいだったが

貴重ないいお話しが聞けて本当に嬉しかった

 

仲のいいご夫婦だったのだなぁと思って

ほっこりと幸せな気分になった

 

そんなわけで、

難攻不落な本丸はそのままで

 

続く・・・

この記事を書いた人

shinyafd3s

愛妻家フォトカウンセラー
普段は学童の責任者として子どもたちの未来を作る仕事をしています。
週末はフォトカウンセラーとして活動しています。
奥さんが大好きで奥さんの写真多し!