ニコンD3 タムロン28㎜―75㎜F2.8
付き合っていくということ
すでに真由美ちゃんと付き合い始めて
5年がたとうとしていた
先日の別れ話の後
ずっと一緒にいれる環境を作ろうと思った
結婚すること
まあ、シンプルなんだが
これがまたハードルが高かった
実は付き合い始めたころから
真由美ちゃんの両親からは
付き合うことを反対されていて
5年経った今でも
正式に認められていなかった
真由美ちゃんの父親はすごい人で
若い頃は世界中を飛び回って仕事をしていて
今は不動産会社の社長をしている
真由美ちゃんがすごい人になっているその訳は
この父親の影響が大きい
そりゃまあ、物心つく前から帝王学を学べば
すごい人になるわなぁ・・・
と納得してしまった
で、おじいちゃんもすごい人だったらしく
町会長をしていたらしい
とにかく、地元の名士なのだ
で、お父さんから見れば
うだつの上がらない自動車営業マンは
長女の夫としては
不足、不満以外の何物でもないわけだ
そんな訳で
未だにコソコソ付き合っていて
帰りが遅くなって自宅まで送っていく時も
家からかなり離れたところで下していたぐらいだ
まずは、ここを落とさないことにはどうしようもないんだが
父親がまあ怖い!
付き合い始めたばかりの頃
真由美ちゃんの歌の発表会があり
見に行った時に
家族も来ていて
遠目に父親を確認したのだが
見た瞬間に逃げてしまった
「やべぇ、あれはやばい人だ
怖すぎる!!!」
眼光するどく
威圧感のある圧倒的なオーラを
放っていた!
只者じゃない!
トイレまで逃げ込み
「いやー、あれは無理!
ほんと無理!」
と呟いてしまった
・・・・・
うーむ、あのお父さんと
対峙しなければならないのか・・・・
ハードル高ぇなぁ・・・
っていうか
その前に真由美ちゃんに
プロポーズしなきゃか!
本当に僕でいいのか、ちゃんと確認しないとだよなぁ・・・
この前は、愛してる!とか言っちゃったけど
結婚してくれ!といったわけじゃないしなぁ・・・
思考がグルグルとしながら
夜は更けていくのだった
続く・・・