幸せになるために 14

DSC_3641.JPGオリンパスOM-D E-M10 パナソニック12㎜~35㎜ズーム 荒川サイクリングロードにて

 

突然の別れ話に動揺する

 

別れ話は突然にやってきた

熱に浮かされた僕の頭の中に

グワングワンとさっきの電話の言葉が

鳴り響いていた

「別れる・・・え?誰が・・・

もう疲れたって・・・ええ~・・・」

 

通常も頭の巡りが悪いのに

よりによって風邪っぴき

しかも、9度台の熱でクラクラし

完全に思考停止状態だった

 

意味がわからん

 

もう一度電話をかける

無情に鳴り響くベルの音・・・

頼む!出てくれ・・・

 

留守電に切り替わる・・・

まだだ、あきらめるな!

 

プルルル・・・プルルル・・・

 

カチャ

 

繋がった・・・・

「どうしたの?いきなり」

 

「信也さん、私のことどう思ってるの?

本当に好きなの?

ねぇ、いつも私から電話してるよね

信也さんからかけたこと最近あった?

もう疲れちゃった。終わりにしよう・・・」

 

「・・・いや、ダメだ!

こんな電話でなんか終わらせられない

ちゃんと会って話をしよう。

ねえ、今どこにいるの?」

 

「長野の上田だよ・・・もう10時過ぎてるよ、雪も降ってきてるし」

 

「いや、行くよ。待ってて、ここからなら2時間もあればいけるよ

ホテルは駅の近く?」

 

「うん」

 

「わかった、じゃあ駅に着いたらまた連絡する。だから、待ってて」

 

「・・・もういいよ!」

 

「よくねぇーんだよ!俺が納得してねぇんだよ!

ちゃんと話をしよう、それで決めればいいよ。

とにかく、そっちに行くから待ってて」

 

そう言って僕は電話を切った・・・

 

さて、まずは服を着なければ・・・

 

焦ってシャツのボタンが嵌らない

ええい、落ち着け俺!

 

長野か、上田だと言っていたから軽井沢の先ほうか・・・

雪が降ってるって言ってたな・・・

FD(RX-7)大丈夫かな・・・

タイヤノーマルだぞ・・・

 

しゃあない

当たって砕けろだ!

どのみち真由美ちゃんがいない世界なら

意味もない

 

とにかく行って

直接会って話をするんだ!

 

僕はフラフラする身体を奮い立たせながら

車に向かった

寒気と眩暈がした

とても運転できる状況ではなかったが

とにかく行くしかない!

そう思って車のキーを捻る

 

雪道を後輪駆動のノーマルタイヤで

走ることへの不安もありつつ

まずは関越に向けてハンドルを切った

 

続く・・・

 

この記事を書いた人

shinyafd3s

現在、はぁもにぃ保育園で
広報を担当しています。
お休みの日を使って
カメラマン活動をしています

僕の使命は
その人の光っているところを
明確にしていくこと!

よろしくお願いいたします